ネットの取り付けや補強、ビニールパイプの固定、看板の設置など屋内でさまざまな用途に使用されている結束バンドですが、実は屋外特に沿岸部で使用するときには対候性のものを選ぶ必要があります。よく、海に近いところの建物や車は傷みやすいと言われていますが、これらは、塩害による影響のことをさしています。結束バンドも例外ではなく、特に沿岸部で使用する場合には塩害による影響を考えなければいけません。塩害とは、塩分による植物や建築物、構造物への被害のことです。
沿岸部では、海水に含まれている塩分を含んだ潮風が吹き付けることによって、塩による被害を受けることを考えて使用する材質を選ぶ必要があります。実際に海岸近くの屋外で対候性結束バンドを使用していたにも関わらず、破断してしまったという例があります。屋外での使用だったため、通常のナイロン66にカーボンブラックを添付して紫外線耐性があるものを使用していましたが、潮風含まれる塩分が原因で腐食してしまうので結束バンドが破断してしまったというものです。このように、塩害の影響が懸念される沿岸部の屋外で使用する場合は、単に耐紫外線性だけではなく、湿度、化学薬品及び塩害などのさまざまな要因を考慮して選ぶ必要があります。
塩害に強い材質は、耐候性ポリプロピレンや耐候性ナイロン12、テフゼルなどがおすすめなので、塩害が予想される地域で結束バンドを使用した場合はそれらを選ぶとよいでしょう。
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