単線タイプのlanケーブルのメリットとは

家電量販店などでlanケーブルを買いに行くと、単線タイプとヨリ線タイプの2種類のケーブルが販売されています。ほとんどのお店は需要が多いヨリ線のほうが種類が豊富で、家庭やオフィスではヨリ線タイプの製品が多く用いられています。単線タイプのlanケーブルは1つの芯に1本の太い銅線が使われているため、硬くて曲げにくいというデメリットがあります。ヨリ線は1つの芯が7本の細い銅線によって構成されているので曲げやすく、室内でケーブルの取り回しが良いという特徴があります。

単線のケーブルは使いにくいのであまり使用されませんが、使用する環境によってはこちらの方が優れています。一般的に金属に高周波の電流を流すと、電流は導線の内部よりも表面を流れやすくなります。ヨリ線タイプのケーブルは内部に細い銅線が束ねられていて接触しているので、高周波の信号だと電流は細い銅線の表面の接触部分を伝って伝送されます。細い銅線が束ねられているヨリ線タイプのケーブルの表面は凹凸が出来た状態になり、電気信号が伝わる際に障害になってしまいます(表皮効果)。

単線タイプのlanケーブルであれば導線の表面は滑らかで凹凸が少ないので、高周波の信号でもスムーズに伝送されます。通信速度が大きくなると伝送される信号の周波数が高くなるので表皮効果の影響受けやすくなるので、長距離にわたりヨリ線タイプのlanケーブルを使用すると速度低下の影響を受けやすくなってしまいます。このため高速通信で長距離(20m以上)を伝送させたい場合は、単線タイプのlanケーブルを使用することをおすすめします。

関連記事

コメントする

Hey, so you decided to leave a comment! That's great. Just fill in the required fields and hit submit. Note that your comment will need to be reviewed before its published.