有線ネットワークのlanケーブルは、対応する通信速度だけでなく、取り回しやすさや長さも考慮して最適なものを選ぶ必要があります。より速い通信速度に対応するケーブルは硬めの傾向で、曲げようとすると元に戻ろうとしたり、癖がつきやすいのがネックです。硬い理由はシールドなどの構造による部分が大きく、外来ノイズの影響を最小限に抑える為に、結果として硬く取り回しにくいlanケーブルに仕上がっているわけです。つまり、上位のカテゴリの製品は必然的に扱いにくくなるので、最適なカテゴリを選ぶマッチングが重要だといえます。
通信速度が重視されない機器は、カテゴリの低い柔らかく取り回しやすいlanケーブルでもOKですし、配線の難易度からするとそれが最適解となり得ます。lanケーブルは可能な限り短く、余計な配線をできるだけ排することが、結果的に取り回しや通信速度の最適化に繋がります。無駄に長いと足を引っ掛けたり、ループが生じて外来ノイズの影響を受けやすくなるので、最短ルートで配線を行うのが望ましいです。とはいえ、市販の既製品は長さが規格化されていますから、微妙に長過ぎたり長さが足りないといったことがあります。
短いlanケーブルを中継して長さを調節する手もありますが、中継するとトラブルのリスクに繋がる接点が増えたり、速度が低下するなどのデメリットを伴うのが難点です。最適な長さのケーブルが欲しい場合は、機器側の設置で工夫する手もありますが、切り売りとプラグを購入して自作するのもありです。
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