太陽光発電は降雪がある地域でも、ソーラーパネルの上に雪がなくなればしっかり発電してくれるといいますが、雪国などでは毎日のように降雪が続くことも多く、その都度パネルの上に積もった雪を溶かす作業は大変です。一般的に、雪国の屋根は雪が降り積もりことを想定しているので傾斜角度が大きく取られているのが特徴です。太陽光発電で発電量を100にする基準は、太陽の向きに対して南に向けると同時に傾斜角度を30度にするなどが挙げられます。これらを考慮して設置する必要があるわけですが、融雪式屋根の場合はヒータや散水などで雪を溶かせる機能を持つため、傾斜角度をあまり気にせずに施工ができるわけです。
降雪はソーラーパネルにだけ影響を与えるものでなく、パネルで発電した電力を集めるために利用するケーブルも同じことがいえます。ケーブルはソーラーパネル1台に対し1組のケーブルが配線される、屋根の上を這うように結束バンドなどで架台に固定されることになります。雪による影響はないけれども、被覆が凍結して亀裂が入る恐れがあるなどからも低温度環境でも強い素材のケーブルが求められます。仮に、被覆に亀裂が入っても2重構造になっているものであれば、内側の被覆が導線そのものを保護しているのでショートが生じることはないけれども断線などのリスクなどが生じることもある、さらに内側の被覆に亀裂が入ると設備への故障の原因に繋がるなど降雪がある地域では専用のケーブルが必要です。
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